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Category: 宇宙分野

8th UNISEC Space Takumi Conference参加報告

8th UNISEC Space Takumi Conference参加レポートを公開

3/15東京工業大学大岡山キャンパスで開催された
「8th UNISEC Space Takumi Conference」について報告する

※本記事は公開期間終了後削除します。公式HPはこちら

□イベントレポートの前に準備知識として、UNISECとはどのような団体であるか紹介しておきたい。
UNISECとは、大学宇宙工学コンソーシアム(University Space Engineering Consortium)の略称で
大学、高専の研究室・サークルが70団体ほど参加しており、基本的に国内の宇宙系のすべての高等
教育機関が参加している、我が国における宇宙技術人材の創出を担う唯一無二の団体である。

本カンファレンスはUNISECの中でも特に学識の高い東工大や北大・東北大などからなどの研究室の
指導教官らが集まっており(中須賀研は不参加)、技術的な課題や動向について いわば合同輪講のような
形でディスカッションを行う形となっている。

今回の目玉は2つ、JAXA超低軌道観測実験衛星SLATS(つばめ)開発秘話と
ホリエモンロケットと呼ばれるIST社のMOMOロケットの開発経験の報告である。

開催概要(記載内容は公式HPより抜粋)
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主催
NPO法人 大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)
後援
JAXA
(社)日本機械学会 宇宙工学部門
(社)日本航空宇宙学会

(1)日時
平成30年3月15日(木) 10:00~19:30(17:15より交流会として)

(2)会場
東京工業大学・大岡山キャンパス

◎講演主旨
Space Takumi Conferenceとは、宇宙システムやコンポーネントなどの研究・開発・利用を通じて
得られた知見や経験を発表し、新たなミッションやプロジェクトの立案、解析・設計方法、教育
方法などを創造・発展するための議論の場です。
1)プロジェクト計画、2)研究・開発の途中経過、3)地上実験・軌道上実証などによる成果、
などの発表について、幅広く受け付けます。

◎講演内容は以下の通り
「形状可変機構とリアクションホイールとを用いた3軸姿勢制御について」
俵 京佑(東工大), 松永 三郎(東工大)

「展開構造/高速ダウンリンク技術実証機 OrigamiSat-1の開発」
中西洋喜,坂本啓,OrigamiSat-1開発チーム(東京工業大学,日本大学,ウェルリサーチ,サカセアドテック,首都大学東京)

「テレメトリ装置の開発と伊豆大島打ち上げ結果」
島崎拓己、石津陽基、武田直毅、武井知葉、高野敦 (神奈川大学)

「観測ロケット「MOMO」初号機打上げ運用をPM的視点から顧みる」
金井竜一朗(インターステラテクノロジズ株式会社)
※開発スケジュールに遅れがあり急遽Skype参加に変更とのこと

「つばめ」(SLATS)の概念検討 ~アイデアから立ち上げ~
野田 篤司 (JAXA 研究開発部門 システム技術ユニット)

「つばめ」(SLATS)のシステム開発・初期運用と今後の展望
佐々木 雅範(JAXA 第一宇宙技術部門 SLATSプロジェクトチーム)

「宇宙システムのソフトウェアのオープンソース化とコンポーネントの標準化」
桒原聡文(東北大)、五十里哲(東大)、その他

懇親会
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所感
午前は実際の小型衛星や学生ロケットについての学生発表であった。
内容は制御則の紹介などのハードな内容が多く厳しい質問・指摘も飛び、輪講に近い内容。
学生ロケットについてはラズパイやアルディーノを用い、詳細にフライトデータを取得している点に
驚かされた。
このあたりのノウハウも公開してもらえれば、ワーク加工中の環境データの取得など、
中小企業のIoTによる生産管理のHowtoにも簡単に応用可能できるのではないだろうか。

午後からは特別講演とディスカッション(※講演自体の内容はおって追記します)
先に行われた小型衛星の科学教育利用を考える会でも感じたマネタイズへの意欲の低さが
発言から見受けられた点は残念であった。さすがにお金するのがダメ、という否定的な感覚では
ないようであるが、修道士的ともいうべき清貧さで技術開発を探求する方が多いように見受けられた。
現在の宇宙ビジネスを取り巻く国内外の状況を鑑みるに、学術的なトップランナーがファイナンス
の部分をあまりにもおざなりにしている現状は率直な感想として問題であると感じる。
オープンソース化の話も議題には上っていたが、「隗より始めよ」を実施できる研究室があるかは今後も
定点観測していきたい。

他方、大学側としては衛星放出に対する需要および関心が常にあると改めて感じた。
これがビジネスにつながるかは不明ではあるが、潜在的な市場ニーズが存在することを
確認できた点は良かったのではないかと思う。

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